「大河の一滴」五木寛之さんの本を読むと、何も期待しないという覚悟ができます。

「大河の一滴」五木寛之さんの本を読むと、何も期待しないという覚悟ができます。

「大河の一滴」(五木寛之)
この数年間、もっとも繰り返し読んだ本かもしれません。

「人生は苦しみと絶望の連続」だと諦めることから始めよう、
シェークスピアの「人は泣きながらうまれてくる」について、
ブッタは究極のマイナス思考からプラスに転じたという解説もあります。

「人は支え合って生きるが、死ぬときは1人である」という、
五木節も随所にちりばめられていて深く考えさせられる珠玉の名著です。

「大河の一滴」五木寛之さんの本を読むと、何も期待しないという覚悟ができます。

人間は誰でも死と向き合い、だからこそ、どう生きていくのか、問いただしてくれる本です。
苦しみや葛藤や心が萎えることもあるけれども、そこにも甘えがあるのではないか、という、

戦争体験から、冷暖房に文句をいう近代の差を赤裸々に書いてある社会の課題が感じられます。

「人はみな海にかえる大河の一滴」
人間はちっぽけな存在であるのに、人間は偉大であると、考えてしまうから苦悩が生まれること、
海は濁った水も汚染された水もすべてを受け入れて、ただ、海であるということの悟りの道です。

親に期待しない、子供に期待しない、友人にも学校の先生にも期待しない、国民は国に期待しない、
そのときから覚悟がうまれる、という極意が書いてあります。私自身そうありたいと覚悟しました。

何度も読んでも、五木寛之さんからの「見失われた現代社会のひずみ」を自身に問いただしたくなる本です。

★★★★★

シルバーあさみの心眼コメント

「私たちの生は大河の一滴にすぎない」という締めくくりが心に響きます。
葛藤や苦悩があるからこそ、光があると教えてきた私自身も今一度、「生きる」「死」をテーマにして
自身を見なおして「命」が輝く時間をすごしたいと感じた次第です。みなさまはどう感じるでしょうか。