アップライトは奇跡の大繁盛!光の渦が回り始めれば、すべてがうまくいく!

アップライトは奇跡の大繁盛!光の渦が回り始めれば、すべてがうまくいく!

アップライトは奇跡の大繁盛!光の渦が回り始めれば、すべてがうまくいく!

再起をかけてセレクトショップオープンしたものの、現実は厳しくお店の売り上げがなかなか伸びない、安定しない……。そんな窮地に追い込まれたなかで、お父様への感謝に目覚め、またたく間にお店が大繁盛し始めたという経験をお持ちの、シルバーあさみさん。今回は、そんなアップライトでの貴重なオーナー・接客経験や、接客とは違ったちょっと意外な!?お話までお伺いいたしました。

(取材記者 / TK)

第三回:一気にお店が大繁盛! 独自のセレクト、誠実接客、それから◯◯方程式で熱狂的なファンに愛される日々

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Q わかりやすい変化ですね、本当にその日からなんですか?

はい。父への感謝の気持ちがいっぱいに溢れてきた、ハッキリとその次の日からのことです。それは自分だけでなく、誰の目から見てもわかるほど、驚くほどの急激な変化でした。お店には朝から晩まで次から次へと、たくさんのお客様が来てくださって、アップライトは大盛況! オープン前には外に行列ができているということもよくありました。
余談になりますが、私にとってはこの時の体験がとても大きかったので、セミナーでも皆さんにお伝えしているんです。やはり子どもの頃の体験や親子関係というのは誰の人生にとっても多大な影響を及ぼしている部分なので、そこに目を背けずにしっかりと向き合ってあげることが大切であると。親子関係の中でできてしまったしがらみを癒す “因” の解放は、人生において、はかり知れないパワーがある。一人一人が自分の人生を幸せに生きるためには、非常に重要なキーになると実感しております。

Q お店の繁盛も、いわゆる営業スキルや集客法といったノウハウとはまた違った次元で起こっている現象ですよね。アパレル業界に限らず、すべての仕事に通じるのかも知れないな、と感じています。

そうですね。確かにそういったノウハウも大切なのかも知れませんが、「奥深く潜んだ意識の凄さ」っていうのはやっぱりあって。私は禅の修行をしていたのでおそらく一般的な方よりは父母への感謝の大切さ、ということをわかっている方だったとは思うんです。それでも、もっともっと深い闇が隠れていたー。
それは無意識の中に浸透してしまって意識したり自覚したりするのがなかなか難しい部分ではあるんですけれども……。でもその分、本当に気づいて解放が起こった時には閉じた蓋がパッと開くように、まるで奇跡にように黄金の金貨が流れ込んでくるんですね。もちろんそれはお金に限らずです。人間関係や幸福感といったこと、人生に関わるほとんどすべてのことが一気に良い方向に向かっていく、ということなんです。

Q 両親への感謝は決定的! まさに整えることが、本当に大切なんですね。ではこのへんで、大盛況のお店の様子についてもぜひお伺いさせてください!

はい、もちろんです! もう〜あの頃は毎日が本当に楽しくて夢中でした。こうしてお話しているだけで当時がよみがえって、ワクワクしてきます(笑)。

お店が一気に軌道に乗り始めてからは、その評判を聞きつけた方が都内だけでなく、もうそれこそ本当に全国各地から来て下さって! 商品のセレクトはもともとしっかり選んでいたのである程度自信はあったんですが、大ブレークして繁盛し始めてからはそこの部分にもさらに力を入れて、アップライト色を積極的に商品に打ち出していきました。
コンセプトはズバリ「山手カジュアルのご提案」です。日常着として動きやすくて着心地の良いもの、けれども品があってオシャレ度が高いものを、シルバーあさみの独自目線で選んでいきました。「どこにもない」「あなただけ」「オリジナル」このラインをゆづらないことも、ヒットの継続の要因です。
商品セレクトはやはり商社にいた強みで常にアンテナがテレパシーのように立っていたので、パリやミラノのコレクションにも行って、日本に上陸する前のブランドをいち早く発掘してきたり、ヴィトンやシャネルのように有名ではないけれど、国産で、デザインや縫製にもしっかりこだわっているところに目をつけてお取引をするようになっていきました。全体のラインとしてはスタンダード系を半分、それからちょっと個性的でエッジの効いたものを半分といったところでしょうか。お値段もセンスがわかるならば、比較的手の届きやすいものから、やや高めの設定まで揃えて、なるべく一歩先をゆくナイスセンスな方に手に取っていただけるように創意工夫も常にしていました。
その頃はアップライトの評判もアパレル業界で上々だったので、以前よりもお取引はスムーズで、ラインナップもアップライトならではの商品に洗練されていったものだけにしていました。楽しくってしょうがないのは、バイイングの答えがでるからですね!

Q それはワクワクしますね! そこで “アップライター” の誕生というわけですね!

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そうです、そうです! 当時はセレクトショップブームということもあって、光文社のVERYさんをはじめ女性ファッション誌の方たちが、自由が丘の至るところで読者モデルさんの撮影を頻繁に行っていたんですよ。かの三浦りさ子さんが表紙を飾っていたサッカーブームの頃で、当時は雑誌からの影響が勢いもあり、VERY神話ができていたぐらいの時代です。
そこでVERYさんは、道を歩く素敵なマダムやファッションセンスがキラリ光る女性たちに声をかけて「そのお洋服は、どこで買ったんですか?」、「あなたのおすすめのセレクトショップはどこですか?」といった突撃インタビューをしていました、その時に “アップライト” の名前が、お客様から数多く挙がったみたいなんですね。とてもうれしいことでした。
そうやってVERYさんの目に留まって、各メディアに続々と取り上げていただけるようにもなって、アップライトの知名度が爆発的に全国へ広がっていきました。(あくまでおしゃれな人たちの間で)それから良い顧客さまも増えていき、なかでも熱狂的なファンで「アップライトでしか買わない!」と宣言される方々までいらして!それもまたVERYに書いてもらって、というような良き連鎖がおきました。
こんな風にして、努力は実り、センスも効いて、全身をアップライトでだけ揃えるという、“アップライター” が誕生していきました。

Q それはすごい嬉しい現象ですね! さらにお店にはお客様が全国から来店されたわけですね。ちなみにシルバーあさみさんは、ずっとお店にいらしたのですか?

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はい、基本的にはいました。というより、いたい、店にいるのが接客であるという考え方です。その頃はさすがにお店がどんどん繁盛していたので、何人かきれいなスタッフもいたのですけれども、雑誌の反響、口コミ、それから私のブログですね、この3つの相乗効果がものすごい成果で、お問い合わせの電話が始終、鳴りっぱなしでした(微笑)。それで、注文の受話器を置いたらすぐにお客様がお店で私のアドバイスを待っているわけですから、展示会やコレクションの時以外はずっとお店に立って接客に専念していました。オーナーのいるセレクトショップの基本です、やはりそこは来ていただいたお客様一人一人に丁寧に接客したいという気持ちがありまして、何よりもまず “誠実な接客” を心がけていました。どんなに混み合っていても、お客様に本当に似合うものだけを一切の妥協なく、真剣にお選びする。お客様が求めているカラーやフォルム、デザインのものを敏感に察知して、ツボを抑えたご提案をする。これが私のポリシーでした。

だから季節の変わり目に買ってもらいたいから、売りたいからという気持ちでただ、「お似合いですよ〜」とか「これ、流行ってるんですよ〜」なんていうお上手も、一切なかったですね。似合わないと思うものはどんなに大切なお客様であっても「それはあなたには似合いません」とズバッと言う(笑)。これも、昔から変わっていません。だけど、「あなたをきれいにしてみせます」みたいなトータルの接客でした。それって私にとっては当然のことで、それこそお客様に対する本当の誠意、だと思っていたんです。でもそうやって誠実にお客様に向き合って、ハッキリものを言う姿勢にむしろ共感して下さる方がとっても多くて、それが確かな信頼とリピート率につながっていったのだと思います。

Q そうでしょうね。秀逸なセレクトだけでは、そこまでのブームにはなっていなかったかも知れません。やはりそこはシルバーあさみさんのお人柄や、歯に衣着せぬキャラクターに惹かれて、お客さまもお店に引き寄せられていったんでしょうね。

そう言っていただけるととても嬉しいです。確かにその頃は、顧客の方も増えて何百人とコンスタントに買って下さるお客様がいました。本当に本当にありがたいことですよね。なかには、超VIPの方も何十人かいらして、「クレジッドカード」を預けて下さる方までいました。「毎月◯◯万円で任せるわ」というふうに、約20万円単位からもっと大きな金額まで、全身コーディネートをお願いされるケースもいくつかありました。陶磁器会社のときと同じに、玄関口まで届ける方式もしていました。あ~懐かしい〜!!
お客様のお宅に直接訪問して、お洋服をお届けて、美の相談もしていました。こちらもコーディネートや着こなしや持ち物のすべてをお願いされているので、その方にとって本当に良いものをという想いで、セレクトして探して見つけてご提案するのですが、店に置いていない商品も輸入したりして、「あらっ、こんなの日本で見たことないわ〜!!」と感動してくださると、私も嬉しくって!充実でした。 あの頃は、本当にお客様に喜んでいただけることが、完全に私自身の喜びや生きがいになっていましたね。

Q そうでしたか。ちなみに先ほど「ブログ」とおっしゃっていましたが、当時のブログにはどんなことを書いて発信されていたのですか?

主には新着の入荷情報とコーディネイトです。ショップに新しい商品が入ると、そのたびに「◯◯、入荷しました〜!!」みたいな感じで、写真と一緒にアップしていたんです。こちらも今も昔も変わらず、その時の鮮度をものすごく大切にしていたので、もちろんリアルタイムです。インターネットとリアル店舗をつなぐ独自の方法で、発信をしていました。
すると楽しみにしてくださっているお客様がリアルに喜んでくださって、すぐに反応があるんです。仕事帰りに走って買いにきてくれる、次の日には駆けつけて下さる幼稚園ママ、なんていうこともよくありました。お客さまが、友達を連れてきてくれて、次々とアップライトファンの輪がひろがっていきました。
それだけではなくて「お洋服の選び方の基本」とか「アイロンの美しいかけ方」「掃除の仕方」といった、お洋服を着る上での「気構え」という関連ネタをアップしていって……。
あっ! それからこんなのもありました。
「どんなに素敵なお洋服を着ていても、クローゼットの引き出しの中が整理されていないとおしゃれの意味がありませんよ。内側と外側の一致」みたいなことも書いていましたね、
そういえば、今とかわらないですね~、女性が美しくなるのが好き、心とスタイルが輝く方法をおしえていました。素直なお客さまがおおかったです。いまでもあんな風にお客さまともりあがっている店、みたことないな~、みな、クールですものね。まさに、セレクトショップがお客さまとつくりだす美的なライフスタイルでしたね。そして、人生相談もおおかったですね。

Q そうなんですか!? 当時から、すでにカウンセリング的な才能を発揮されていらしたんですね。すでにこの頃から始まっていますね、笑

確かにそうかも知れませんね〜。ちなみにリアル店舗の接客でも、ちょっとした人生相談といいますか、お洋服だけじゃなくてお客様のプライベートのお話を伺うことはよくあったんですよ。こちらは、答えながら、コーディネイトを考えていましたが・・(微笑)

Q えっ!それはたとえば、どんなことでしょう?

自由が丘って場所柄、お受験ママが塾のお子さんの送り迎えやお茶の間にお店に足を運んでくださったり、お金持ちのマダムとかお仕事帰りのお疲れOLさんとか、それから奥様が常連客の旦那さまとか。本当にいろいろなお客さまが来てくださっていたんですね。
そこでやはり、いろいろなご相談を受けるんですよ。たとえばお受験ママであれば「うちの子どもがちょっと……」とか、
奥様であれば「うちの主人がこういうところがダメで……」とかOLさんであれば「今の仕事の上司が……」とかね。日頃の不平不満がポロっと出るわけです。
そういう時でもお客様だからといって変にごますったりはしないで、「なんのために、その受験があるんですか? 子供はのびのびと、」とか、「パートナーの悪口をいうのはやめましょうよ。ほら、こんなにいいお天気なんですから」とか、その方に何か気づき考えるきっかけというか、ヒントになればいいなぁと思って肯定的な言葉をいつもかけていました。

Q そうなんですね。きっとシルバーあさみさんの何気ない、けれども禅的な深みのある言葉に救われる方も多かったんじゃないでしょうか?

そうかも知れません。私自身、それまでの人生で紆余曲折、どん底の時代を含めて本当にいろいろなことを一通り経験してきましたから、悩める方の気持ちもよく分かって、自然に寄り添えるというかー。やはり人それぞれ誰だって悩みや苦しみがあるのは同じこと。だからこそ、その部分に共感して感じたことをありのままにお伝えすることができるのは、お洋服を販売することとはまた別の接客の喜びや、やりがいにつながっていったと思います。(取材記者 / TK)

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